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執筆者の写真武蔵野稽古会 無雙直傳英信流

雑考 道としての居合 其之一


当会 無雙直傳英信流 武蔵野稽古会はその会名に居合道を冠していません。
自らの居合を「道」たり得ると謳うなど不遜である、という自戒を籠めたものでもあります。
無雙直傳英信流が元々総合武術であったという事、またその総合武術を総じて居合としていた事から、無雙直傳英信流 即 居合であるという考えでもあります。

しかし乍ら、当会は無雙直傳英信流居合道 第二十一代宗家 福井虎雄聖山師直門 清田泰山師に伝承された正統二十一代の業及びその理合と武士道の徳目を習得し、後世へ伝承する「道場」でもあります。

広義では「柔道」「剣道」と同じく、居合という武術を指す現代の総称として「居合道」であり、当会もこの意では紛れもなく居合道の道場です。

しかし狭義では元和偃武以降、急速に進んだと思われる武術から武道への変遷に於いて、武術と精神性を不可分とする「道」には武術、武芸とはその意義を異にするなにかが潜在します。

本稿では狭義での居合「道」とはなにか、所謂武術、兵法とは異なるものなのか、あくまで不肖无拍の私見として、浅識乍ら雑考してみたいと思います


无拍
2020年12月5日 初出
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