福井宗家の次代、二十二代池田聖昂師への継承後、福井聖山師と当代における教義の差異により、また一門に亀裂が生じます。
福井宗家直門、宗家継承候補者で関東地区連盟会長でもあった江坂静厳師も、二十二代池田聖昂師の傳承術儀と相容れず、別団体を発足し全日居を脱退されました。
ほぼ時を同じくして、清田泰山師も二十一代の業を正調として傳承すべく全日居を脱退し、一般社団法人 神州居合道連盟を立ち上げました。
当会会長 佐藤歩水師と不肖の所属した小平市居合道連盟も、このとき全員一致して全日居から脱退、神州居合道連盟所属となりました。
のちに佐藤会長、不肖とも清田泰山師より當流全種目皆伝、福井聖山師直門 清田泰山師直門之証を戴いています。
その後、佐藤会長と不肖は清田泰山師の小平市居合道連盟会長御引退に伴いそれぞれ独立し、清田泰山師の許しを得て、連名で無雙直傳英信流 武蔵野稽古会を設立、神州居合道連盟の加盟道場として平成29年8月5日より稽古を開始しました。
令和2年、清田泰山師の御引退を以て神州居合道連盟は解散し、当会は独立不羈の道場となりました。
尚、解散後しばらくしてから、会長と不肖の兄弟弟子にあたる方が清田泰山師の了承を得たとの事で、神州居合道連盟の名称で居合道団体を結成されていますが、当会は加盟しておりません。
現行同名団体の正統性に異を唱えるものでは全くありませんが、当会傳承の師は清田聖山師唯一人であり、解散前に師は会長と不肖へ直接、「神州(居合道連盟)は私が作ったものだから、誰にも継がせず解散する」と明言され、重ねて念を押された経緯から、当会にとっての神州居合道連盟はあくまでも清田泰山師により創設、解散した神州居合道連盟であり、現行の同団体とは別の団体であった、という認識を表明しています。
現在、清田泰山師より戴いた「神州(居合道連盟)は私で終わり、弟子への段位は貴方がたが自分でやりなさい」との御言葉に遵い、かつて神州居合道連盟を段位認定機関として創設した師に倣い、令和5年に段位認定団体「無雙直傳英信流 藏會」を発足、当会の段位認定を開始、今日に至ります。
「無雙直傳英信流 武蔵野稽古会の系譜」を終わります。
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