武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 3分歩水撰述寓話に照らす 行者ナーガセーナとメナンド私は学校を卒業してから約10年間は江戸期から昭和期まで生きた人々が生活に使っていた生活の道具を収集・保存・公開することに従事しておりました。 そのような中、ある日教授から唐突に「お前はどうしてお前なんだ?」と尋ねられたことがあります。「わたしはあなた(教授)でもないし、ほか...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 2分无拍閑話居合道の立居振舞当会には居合業のほか、礼法や立居振舞いの作法も伝えられています。 居合に限らず武道を志す者の常識として、着付け、道場出入りの礼、挨拶、物を大切にし自他の道具を跨がないなどの気遣いは当然です。 それら一般常識の他に、流派独自に伝承されている佇まい、座り方、刀の扱い、下緒捌き、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話正速強威の「威」最後の威とは、威厳のある業を目指すことです。 正しく自然に動き、強い意志を以って稽古を重ね、業に依り威を養い、而して「鞘の内」という到達し得ぬ境地を求めます。 正、速、強、威は一方通行の真直ぐな道ではなく、「威」の次はまた「正」に廻り続きます 。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話正速強威の「強」理合に即した体裁きで、自然な速さで動けるようになったら、次は「強く」切ることを目指します。 漫然と形をなぞってただ早く刀を振っても、当たればそれなりに切れるのが刀です。 しかし居合は武術です。己より勝るものを相手に、初めに発する一刀で勝負を明らかにする心持が肝心です。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話正速強威の「速」正しい形が身に馴染んだら、次は「無理がない速さで」行う段階になります。 先の先にしても後の先にしても、速く動けるのに越したことはありません。 しかし意識して速く動こうとすると、たいていの人は力みます。 力むと関節がこわばり、刃筋が狂ったり体幹がぶれたりします。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話正速強威の「正」居合の稽古ではまず「正」しい形を身体に浸透させます。 いくら素早く刀が抜けても想定に合わない処を振り回したり、刃筋が通らない斬突では敵を制することが出来ません。 また、早い動きは未熟な体捌きや手の裡を誤魔化せてしまい、理合に則した業を身につける妨げとなります。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話稽古の眼目について例えば徒手格闘では、体格で勝る者に、技量が高くても体格が劣る者が勝つことは容易ではありません。 それでも技術とは体格差を埋める唯一の手段であり、また当然体格の勝る者が技術を身に付ければ尚有利であることは明白です。 まして武器術において、技術の優位性はときに体格差を大きく覆し...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 2分无拍閑話居合道について居合という武術は、機に臨み変に応じる制敵の術です。 居合道とは、この居合という武術を決められた形(かた)によって、業(わざ)として繰り返し稽古し、心身の修業とするものです。 当会で稽古する無雙直傳英信流には、刀を遣い独りで稽古する居合業、木剣を遣い二人で稽古する組太刀があり...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月7日読了時間: 3分歩水撰述居合と個性世に“個性”という言葉があります。国語では定義が曖昧なままです。 “個性”という言葉は日本の古典には登場しないことばです。文字の並びから、外来語に充てた邦訳であるとの見当はつきます。言語はそれぞれの地域の生活の総体でありますから異なる地域に住まう人間の生活までをも包括するも...