武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 2分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之九長々と考察してきましたが、現在武道具メーカーから居合練習刀として販売されている模擬刀は、当会の考える現代居合道の稽古に適する条件をほぼ満たしたものが製作されています。 当会の初心稽古に限定しての観点で述べれば、初心のうちは居合練習刀で十分であり、また益有りと考えます。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 4分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之八今回は刀と我を繋ぐ唯一の(颪など直接刀身に触れる業もありますが)接点である、拵について考えます。 拵は藩や国、流派により特色のあるもので刀剣の見所の一つですが、居合においてはやはり使い勝手に関わる重要な要素となっています。 特に刀の操作に大きく関わるのが柄です。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 3分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之七これまでの考察から、江戸中期の土佐から現代に伝わる無雙直傳英信流では源流のように長い刀を使う稽古上の効能はあまり重要では無いと思われ、個人的にはむしろ短い刀に稽古の滋味があるのではないかと考えます。 因みに当流の伝承された土佐では幕末、志士の間では「土佐のながかたな」と言わ...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 3分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之六詰合の次に稽古され、「是は業にあらざる故に前後もなく変化極まりなし」「気のり如何様ともすべし」とされる「大小詰」「大小立詰」では仕太刀が太刀を差し、打太刀は小太刀(脇差)を差して稽古します。 そして打太刀が仕太刀の柄を押さえたり、手を掴んだり、後ろから鞘の鐺を取ったり組み付...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 3分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之五無雙直傳英信流の古傳には、神夢想林崎流のように打太刀をたて実際に対手を制する稽古業として「太刀打之事」「詰合」「大小詰」「大小立詰」「小太刀之位」「大剣取」といった仕組(組太刀)がありました。 しかしこれらは神夢想林崎流に残るような林崎源流のものとは大分様変わりをしていて、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 2分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之四当流 無雙直傳英信流の稽古に適した刀とはどのようなものか、林崎甚助公に倣い、より不利な状況を以って稽古とする視点で考察してみます。 無雙直傳英信流の名称に讃えられる江戸前期~中期の人、当流七代 長谷川主税助英信師の頃には、抜刀の形は室町から江戸初期の源流に近い時代と違い、打...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之三林崎直系を標榜する流派は当流の他にも様々な流派が現存していますが、長刀を遣うのは林崎と名を冠する神夢想林崎流など、現在の当流において主流である独演形稽古ではなく、組太刀を主とした古い流派になります。 対して当流と流祖を同じくする、古田宮流から五代以降の現代まで伝わる紀州田宮...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 2分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之二居合の稽古に適した刀とはどういうものでしょうか。 単に居合といっても多様な流派があり、それぞれ特徴があります。 例えば当流 無雙直傳英信流で免許状として昭和初期頃まで発行されていたと思われる「居合根元之巻」では、源流である林崎甚助公は三尺三寸の太刀を遣ったと伝えられており、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流6月14日読了時間: 1分无拍閑話無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之一居合は主に刀を扱う武術です。 当会で稽古する無雙直傳英信流に関していえば、掟業として稽古している現代の業は全て刀を用います。 江戸時代まで遡れば、古傳の組太刀(土佐の伝承では“仕組”と云います)に刀を抜かずして対手を制する業体系もありますが、これも刀を腰に差した状態で稽古し...