top of page


雑考 道としての居合 其之六
一見すると刀踊りと同じような所作、それでは如何なる相違を以て形骸ならざる居合とするべきでしょうか。 不肖は現代の居合に於いて、ただ形の表面をなぞるだけでは道としてその求むる処に及ばないものと考えます。 当流に於いても現代では維新後の十七代大江正路師以降より宗家制が採られてお...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 3分
閲覧数:4回


雑考 道としての居合 其之五
居合に於いて、武術としての本来的な目的とは即ち敵を制する事だと認識しています。 この目的を達する為の手段、致し様を一向追求する修錬が、居合に於ける道の修行に当たると考えています。 居合道として稽古される無雙直傳英信流の業は、少なくとも古傳にその業名を残す棒術、体術系統を除け...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:4回


雑考 道としての居合 其之四
居合道歌に詠む 居合とは 人に斬られず人斬らず 己を責めて平らかの道 まさに「居合」の「道」を喝破しています。 ただしこの歌は元々 居合とは 人に切られず人切らず 唯請とめて平に勝 という歌が林崎新夢想流の傳書「秘歌之大事」(元禄十四年1701年)や前出の無雙直傳英信流「居...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:4回


雑考 道としての居合 其之三
下村派十六代 曽田虎彦師の残された江戸時代中期の英信流文献写し「居合兵法極意秘訣」(原本は十代林安大夫より明和元年1764年に十一代大黒元右衛門へ贈る)には、仕物(上意討)や不意打ちへの用心、自分が不意打ちを掛けられた時の対処、そして不意打ちを仕掛ける時の心得が子細に渡り書...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:22回


雑考 道としての居合 其之二
居合の世界にいると、居合道、武士道といった言葉をよく聞きます。 昔、まだ当会を発足させる遥か以前に、ある道場でこんなことがありました。 二人の年配者が口論となり、そのうちに片方のかたが「武士道に反する、腹を切れ」と云い放ちました。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:3回


雑考 道としての居合 其之一
当会 無雙直傳英信流 武蔵野稽古会はその会名に居合道を冠していません。 自らの居合を「道」たり得ると謳うなど不遜である、という自戒を籠めたものでもあります。 無雙直傳英信流が元々総合武術であったという事、またその総合武術を総じて居合としていた事から、無雙直傳英信流 即...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:11回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 蛇足
肥後拵について 居合拵といえば不肖には肥後拵がまず浮かびます。 肥後拵の本歌は、利休七哲に数えられる茶人であり伯耆流居合の達者であった戦国武将、細川三斎忠興が創作した様式で、侘びの心を取り入れた拵です。 細川三斎自ら意匠したとされる歌仙拵、信長拵、希首座拵などの本歌の他、本...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 3分
閲覧数:4回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之九
長々と考察してきましたが、現在武道具メーカーから居合練習刀として販売されている模擬刀は、当会の考える現代居合道の稽古に適する条件をほぼ満たしたものが製作されています。 当会の初心稽古に限定しての観点で述べれば、初心のうちは居合練習刀で十分であり、また益有りと考えます。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:6回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之八
今回は刀と我を繋ぐ唯一の(颪など直接刀身に触れる業もありますが)接点である、拵について考えます。 拵は藩や国、流派により特色のあるもので刀剣の見所の一つですが、居合においてはやはり使い勝手に関わる重要な要素となっています。 特に刀の操作に大きく関わるのが柄です。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 4分
閲覧数:3回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之七
これまでの考察から、江戸中期の土佐から現代に伝わる無雙直傳英信流では源流のように長い刀を使う稽古上の効能はあまり重要では無いと思われ、個人的にはむしろ短い刀に稽古の滋味があるのではないかと考えます。 因みに当流の伝承された土佐では幕末、志士の間では「土佐のながかたな」と言わ...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 3分
閲覧数:4回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之六
詰合の次に稽古され、「是は業にあらざる故に前後もなく変化極まりなし」「気のり如何様ともすべし」とされる「大小詰」「大小立詰」では仕太刀が太刀を差し、打太刀は小太刀(脇差)を差して稽古します。 そして打太刀が仕太刀の柄を押さえたり、手を掴んだり、後ろから鞘の鐺を取ったり組み付...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 3分
閲覧数:3回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之五
無雙直傳英信流の古傳には、神夢想林崎流のように打太刀をたて実際に対手を制する稽古業として「太刀打之事」「詰合」「大小詰」「大小立詰」「小太刀之位」「大剣取」といった仕組(組太刀)がありました。 しかしこれらは神夢想林崎流に残るような林崎源流のものとは大分様変わりをしていて、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 3分
閲覧数:3回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之四
当流 無雙直傳英信流の稽古に適した刀とはどのようなものか、林崎甚助公に倣い、より不利な状況を以って稽古とする視点で考察してみます。 無雙直傳英信流の名称に讃えられる江戸前期~中期の人、当流七代 長谷川主税助英信師の頃には、抜刀の形は室町から江戸初期の源流に近い時代と違い、打...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:4回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之三
林崎直系を標榜する流派は当流の他にも様々な流派が現存していますが、長刀を遣うのは林崎と名を冠する神夢想林崎流など、現在の当流において主流である独演形稽古ではなく、組太刀を主とした古い流派になります。 対して当流と流祖を同じくする、古田宮流から五代以降の現代まで伝わる紀州田宮...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:3回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之二
居合の稽古に適した刀とはどういうものでしょうか。 単に居合といっても多様な流派があり、それぞれ特徴があります。 例えば当流 無雙直傳英信流で免許状として昭和初期頃まで発行されていたと思われる「居合根元之巻」では、源流である林崎甚助公は三尺三寸の太刀を遣ったと伝えられており、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:4回


無雙直傳英信流視点における刀についての私見 其之一
居合は主に刀を扱う武術です。 当会で稽古する無雙直傳英信流に関していえば、掟業として稽古している現代の業は全て刀を用います。 江戸時代まで遡れば、古傳の組太刀(土佐の伝承では“仕組”と云います)に刀を抜かずして対手を制する業体系もありますが、これも刀を腰に差した状態で稽古し...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:4回


居合道の立居振舞
当会には居合業のほか、礼法や立居振舞いの作法も伝えられています。 居合に限らず武道を志す者の常識として、着付け、道場出入りの礼、挨拶、物を大切にし自他の道具を跨がないなどの気遣いは当然です。 それら一般常識の他に、流派独自に伝承されている佇まい、座り方、刀の扱い、下緒捌き、...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 2分
閲覧数:5回


正速強威の「威」
最後の威とは、威厳のある業を目指すことです。 正しく自然に動き、強い意志を以って稽古を重ね、業に依り威を養い、而して「鞘の内」という到達し得ぬ境地を求めます。 正、速、強、威は一方通行の真直ぐな道ではなく、「威」の次はまた「正」に廻り続きます 。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:6回


正速強威の「強」
理合に即した体裁きで、自然な速さで動けるようになったら、次は「強く」切ることを目指します。 漫然と形をなぞってただ早く刀を振っても、当たればそれなりに切れるのが刀です。 しかし居合は武術です。己より勝るものを相手に、初めに発する一刀で勝負を明らかにする心持が肝心です。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:3回


正速強威の「速」
正しい形が身に馴染んだら、次は「無理がない速さで」行う段階になります。 先の先にしても後の先にしても、速く動けるのに越したことはありません。 しかし意識して速く動こうとすると、たいていの人は力みます。 力むと関節がこわばり、刃筋が狂ったり体幹がぶれたりします。...
武蔵野稽古会 無雙直傳英信流
2024年6月14日読了時間: 1分
閲覧数:5回
bottom of page